【令和7年第3回川崎市議会定例会】代表質問(川崎・維新)のご報告

令和7年第3回川崎市議会定例会において、代表質問(川崎・維新)を行いました。代表質問は会派ごとに持ち時間が定められており、我が会派には61分が割り当てられました。今回は全23問を取り上げ、そのうち私・高戸が担当した質問についてご報告いたします。
今回は、市民生活に身近なテーマである放課後の子どもの居場所、配食サービス、産後ケア、緑化フェア、藤子・F・不二雄ミュージアム運営について質疑を行い、市の考えを伺いました。ここではその概要をご報告します。
わくわくプラザ事業の環境改善について

委員会ではわくわくプラザの狭隘化対策として区分制導入を検討していますが、学校内で完結させるだけでなく、他都市のように保育園の空き教室や民設学童など学校外資源の活用も検討すべきではないかと質問しました。
答弁を確認する
市は、当事者である子どもの声を聞きながら、1日の大半を過ごしている小学校が放課後の居場所となるよう検討を進めており、施策を一体的に取り組むことで、児童や保護者にとって安全・安心な居場所が実現できるものと考えています。基本的には小学校を拠点とした取り組みを進める方針であり、学校外資源の活用は位置付けていないとしつつも、他都市の事例については情報収集に努めていくと答えました。
要点まとめ!
- 放課後の居場所は小学校内を基本に整備
- 学校外資源の活用(保育園空き室や民設学童)は位置付けていない
- 他都市の事例は情報収集して参考にする方針
わくわくプラザにおける配食サービスについて

今年度の長期休暇中に全施設で試行された配食サービスについて、主食量が学年に応じて調整できない点を改善すべきではないかと質問しました。また、料金が高いとの声もあるため、引き下げの可能性について見解を求めました。
答弁を確認する
昨年度実施したアンケート結果において、「ふつう」が約7割と最も多く、約2割の方から、「多い」との回答があり、配食サービスについては低学年・高学年向けにメニューの選択ができる事業者もあったところでございます。現在、保護者へのアンケート調査を実施しており、利用者のニーズなどを指定管理者や弁当事業者にも伝え、本格実施に向け、アンケート結果を踏まえてサービス改善を進めると答弁しました。一方で料金は事業者が設定しており、また、弁当を持参する児童やわくわくプラザを利用しない児童等とのバランスを考慮した場合、本市の負担による値下げは予定していないとしました。
要点まとめ!
- アンケート結果を踏まえ、今後さらにサービス改善を検討
- 料金は事業者設定で、市の補助による引き下げ予定はなし
産後ケア事業の拡充について

訪問型の対象年齢を1歳未満まで拡充したことなどにより、利用者数が倍増している現状から、潜在的ニーズはまだあると指摘し、日帰りショート型の対象年齢を現在の4か月未満から引き上げるべきではないかと質問しました。
答弁を確認する
母子保護法においては、産後ケア事業の対象を出産後1年を経過しない女子及び乳児と定めており、日帰りショート型の対象期間の拡充については、実施施設の人員体制や安全に運営できる環境を整えることが重要と認識しているところから、今後、関係機関などと連携しながら検討していくと答えました。
要点まとめ!
- 利用者数は拡充により前年比2倍以上に増加
- 日帰りショート型(現在4か月未満)の対象拡大は安全性確保が前提
- 関係機関と連携し、対象年齢引き上げを検討
全国都市緑化かわさきフェアについて

緑化フェアを契機に始まった取り組みが多数存在するなど、レガシーの形成に一定の進捗があることは評価しますが、大切なことは10年、20年とそれらの取り組みが継続していくことです。緑化フェアを契機とした取り組みの継続状況を市がどの程度把握しているのかを質問しました。少なくとも5年間は状況を確認し支援すべきと提案し、さらにコア会場については開催時との落差を指摘し、今後の整備指針を管理者と協議する必要があると提案しました。
答弁を確認する
協働の花づくりやみどりの共創コミュニティ「midori-ba」など10以上の取り組みを把握していると答弁しました。70を超える公園で花飾りの取り組みが広がっており、市内の様々な場所で多様な主体が活動しているところであり、今後も継続支援に努めるとしました。コア会場についても、市民が快適に過ごせる空間を目指し、指定管理者と協力していくと答えました。
要点まとめ!
- 協働の花づくりや「midori-ba」など10以上の取り組みを把握
- 市内70以上の公園で花飾り活動が広がっている
- 取り組みを継続支援し、緑を通じた繋がりづくりを推進
- コア会場の整備は、指定管理者と協議し改善を進める方針
川崎市藤子・F・不二雄ミュージアムの運営について

開館10周年の川崎市民割引入館チケットの販売や市制100周年記念での市民開放などの取り組みが行われてきましたが、今後も定期的あるいは通年で実施できないかと質問しました。また、現行の予約システムでは来館日の3日前を過ぎると日時変更ができませんが、猛暑や体調不良などを考慮し、個人利用者に対しては柔軟に変更できる仕組みが必要ではないかと提案しました。
答弁を確認する
令和8年度には会館15周年を迎えることも踏まえ、市民向けチケットを販売するなど、今後も市民還元となるサービス提供について、指定管理者と検討する考えを示しました。また、予約変更については、完全予約制により鑑賞環境を守っている一方で、災害や急病時には振替対応を行っていると答弁しました。今後については、本市の魅力発信拠点として、市民に親しまれるミュージアム運営を推進していくと見解を示しました。
要点まとめ!
- 令和8年度の開館15周年を踏まえ、市民向けチケット販売など市民還元サービスを検討
- 入館は日時指定の完全予約制で、鑑賞環境を守るために運用している
- キャンセル・払い戻しは原則3日前まで
- ただし、急病や自然災害の場合は振替対応など柔軟な配慮を実施
- 今後も市民に親しまれるミュージアム運営を推進




