宮前区市民館図書館移転及び鷺沼駅再開発のまちづくり委員会の議論について

※まちづくり委員会における請願第27号の審査報告(令和7年8月21日)
本日のまちづくり委員会にて「請願第27号 現宮前区役所・市民館・図書館の存続と鷺沼駅前再開発の見直し」に関する審査を行いました。これに先立ち、7月には宮前区役所・市民館・図書館、ならびに鷺沼駅前再開発エリアの視察を実施しました。

今回の請願は、市民館・図書館の存続が大きなテーマでありましたが、請願文書を読み、市民への情報が十分に伝わっていない印象を受けました。また私自身のもとにも、区役所や図書館の移転に関する不安の声が数多く寄せられていたため、改めて宮前区にお住まいの皆様を対象にアンケートを実施いたしました。ご協力いただいた皆様に心より感謝申し上げます。
以下、質疑で取り扱った主な内容と答弁についてご報告いたします。
委員会の質疑抜粋

宮前区役所・市民館・図書館の防災機能はどうなるのか?
現施設は帰宅困難者の一時滞在施設に指定され、市民館は300人を収容可能です。区全体では627人の想定に対し700人分の収容能力があり、再開発後も新施設で同規模(300人)を確保予定であり、影響は限定的との答弁でした。

高層マンション建設による市民メリットはあるのか?
答弁では「空地を生み、にぎわいを創出する」「都市機能の集約と利便性向上」とされましたが、住宅が多数入ること自体の市民メリットは示されませんでした。なお、令和6年9月に階数が引き下げられており、今後さらに低層化する可能性も「あり得る」との答弁でした。

鷺沼駅周辺の渋滞は悪化しないのか?
右折専用レーンを5か所設置することで改善を図るとの答弁でした。工事期間中も組合と協議し、随時対応していくとのことです。

駐車場は十分に整備されるのか?
駐車場は条例に沿って整備予定との答弁でした。ただし、北街区の駐車場出入口を現東急ストア付近に設ける案があり、不便さが懸念されます。利用者増に応じた十分な台数確保が課題です。

まちのにぎわいはどう維持されるのか?
フレル鷺沼閉店でにぎわいが減少している現状を踏まえ、市は工事中も継続的にイベントを開催する方針を示しました。また、フレル閉店により授乳室やおむつ替えスペースが不足している課題について、子育て世帯への対応を依頼したところ、今後組合と連携して検討するとの答弁でした。

駅周辺のムクドリ被害への対策は?
現状では具体的な計画はなく、今後組合と連携して対応を検討するとの答弁でした。

区役所跡地の活用はどうなるのか?
区役所・図書館機能は残さない方針が改めて示されました。ただし、宮前区は0~15歳の図書館利用者が市内で2位と多く、利用実態を踏まえた議論が必要との意見も出ました。
請願審査の結論と所感
今回の請願は「宮前区役所・市民館・図書館の存続」を求めるものでしたが、私は宮前区の将来のまちづくりとにぎわい創出の観点から、再開発と移転は必要であると判断し、不採択といたしました。
一方で、既に「東急ストアの閉鎖」「大型書店の閉店予定」といった出来事が重なり、地域のにぎわい低下や治安への不安の声が多数寄せられています。さらに、鷺沼駅再開発についても渋滞や駐車場整備など課題が山積しています。再開発は10年に及ぶ長期計画ですが、未来だけでなく「現在の暮らし」を見据えた柔軟な取組が必要です。
建築労働者の賃金推移

出典:毎月勤労統計調査(厚生労働省)の産業別の月間現金給与総額を基に作成
また、資材費や人件費の変動によるコスト増やコストダウンの調整も想定されます。その際には、中野サンプラザのように計画が頓挫することのないよう、一つひとつ丁寧に対応していくことが求められます。
今回の請願審査を通じて、改めて区民の皆様の不安や期待の大きさを実感いたしました。今後も引き続き注視し、市民の声を届けながら議論を深めてまいります。