【令和7年第4回川崎市議会定例会】代表質問(川崎・維新)のご報告

12月9日に行われた令和7年第4回川崎市議会定例会において、会派を代表して代表質問(川崎・維新)を行いました。今回は、市民生活に身近なテーマである市バス定期券購入時の支払い方法の見直しをはじめ、マイナンバーカードの活用、こども誰でも通園制度、学校施設の包括管理委託、川崎市総合計画の改定などについて、市の考えを伺いました。
本記事では、これらの質問のうち、私・高戸が担当した主な質問内容と答弁の概要についてご報告します。
定期券購入時のキャッシュレス決済導入

現在、市バス定期券の購入は現金のみとなっており、利用者の利便性が低いだけでなく、多額の現金を扱うことによるリスクも生じています。そこで、クレジットカードなどキャッシュレス決済の導入に向けた検討状況と、導入した場合の減収見込みについて質問しました。
答弁を確認する
交通局長からは、市バスでは現在、川崎・溝口乗車券販売所においてキャッシュレス決済導入に向けた調整を進めているとの答弁がありました。新年度に向けて、定期券の購入件数が増加する来年3月までの導入を目指しているとのことです。
また、キャッシュレス決済に係る手数料については事業者との調整が必要としつつも、仮に定期券購入者の4割がキャッシュレス決済を利用し、手数料率を4%とした場合、年間で約2,300万円の負担が見込まれるとの試算が示されました。
要点まとめ!
- 市バス定期券購入時のキャッシュレス決済導入に向けて調整中
- 川崎・溝口乗車券販売所で、来年3月までの導入を目指す
- クレジットカード決済導入時の手数料負担は、年間約2,300万円と試算
証明書のコンビニ交付について

マイナンバーカードを活用した証明書のコンビニ交付について、手数料減額後の利用率の変化を確認するとともに、最寄りのコンビニが遠い場合や操作に不安のある方への対応として、区役所へのマルチコピー機設置を検討すべきではないかと質問しました。
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市は、各種証明書のコンビニ交付率について、令和6年度上半期は35%であったのに対し、手数料減額後の今年度上半期は44%となり、利用が大きく増加していると答弁しました。また、操作に不安のある方への対応としては、チラシや市ホームページで操作方法を案内しており、今後は区役所窓口でもこれらを活用しながら、コンビニ交付サービスの普及促進を図っていくとしています。
要点まとめ!
- コンビニ交付利用率は手数料減額後、35%→44%に増加
- 今後は区役所窓口でも案内を活用し、普及促進を図る方針
こども誰でも通園制度について

国は利用時間の上限を「月10時間」とする方針を示していますが、本市のアンケートでは利用者や施設から「短い」との声が多く寄せられています。市民意見を踏まえ、本市独自で上限時間を引き上げる検討を進めるべきではないか。また、未利用者の意見把握についても質問しました。
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市は、利用時間の上限について、利用者アンケートや施設へのヒアリング結果を参考にしながら、まずは国の基準を踏まえ、今年度の利用状況や近隣他都市の動向、一時保育など既存事業との整理を行い、本市における効果的なあり方を検討していると答弁しました。
また、未利用者へのアンケートについては、制度の利用促進に向けて重要であるとの認識を示し、保育・子育て総合支援センターや地域子育て支援センター等で実施しているとしています。
要点まとめ!
- 利用時間上限は国基準を踏まえつつ、市のあり方を検討中
- 利用者・施設の声や他都市の動向を参考に整理を進める
- 未利用者の意見もアンケート等で把握し、制度改善に活かす方針
学校施設への包括管理委託導入の検討

麻生区モデルでは一定の効果が確認されましたが、全市展開にあたっては、導入時の効率性だけでなく、中長期的に管理の質を高められる仕組みが重要です。全市一括とすることのコスト面の効果やリスク評価、また包括管理の質をどのように担保・向上させていくのかについて質問しました。
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市は、エリアを分割した場合、事業者間の調整が複雑化し、事業効率の低下やマネジメント費の増加が見込まれることから、事務の効率化とコスト抑制の観点で全市一括方式を基本に検討していると答弁しました。
また、全市一括であっても、麻生区モデル事業で得たノウハウを活用し、厳正なモニタリングを行い、必要に応じて改善を求めることで、中長期的な管理水準の向上を図るとしています。
要点まとめ!
- 包括管理委託は全市一括方式を基本に検討
- 分割方式は効率低下やマネジメント費増加の懸念あり
- モニタリングを通じて中長期的な管理水準の向上を図る方針
川崎市総合計画改定素案について

総合計画改定素案にある「議論を軸とした行政運営」という表現は抽象的で分かりにくい印象があります。現在の庁内での議論の在り方にどのような課題認識があったのか、また、日常的なディスカッションが行われる組織文化をどのような方法や指標で評価していくのかについて質問しました。
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市は、デジタル化の進展により事務の効率化が進む一方で、対面での意見交換が減少し、コミュニケーションの質に課題があると認識していると答弁しました。
総合計画改定にあたっては、各局において幅広い職員が参加し、将来像や必要な取組について議論を重ねてきたとし、今後も幹部職員が中心となって議論を促し、政策の質や組織の対応力向上につなげていくとしています。
要点まとめ!
- デジタル化により対面での議論が減少していることを課題と認識
- 総合計画改定過程で、職員参加型の議論を実施
- 幹部職員主導で議論を促し、政策の質と組織力向上を目指す方針



