【予算審査特別委員会】ソーシャルデザインセンターの持続可能な運営 ―宮前区「みやまえBASE」の課題と展望―

令和8年予算審査特別委員会において、地域の課題解決のプラットフォームである「ソーシャルデザインセンター(SDC)」の取り組みについて取り上げました。
SDCは、市民主体で新しい価値を生み出す場として各区で展開されていますが、今回は予算配分の公平性や、宮前区のSDCである「みやまえBASE」の持続可能性に焦点を当てて質疑を行いました。
質問の背景
SDCに関連する予算(令和8年度:約2500万円)の多くは各区へ配分されていますが、区ごとの予算水準や配分基準には差が見られます。市民参加のプラットフォームとして、一定の公平性が確保されているのかを確認するとともに、現場を支える市民の負担が「善意や熱意」だけに依存していないかという懸念から質問を行いました。
質問の背景

区ごとの配分基準や区民一人当たりの予算水準はどうなっているのか。また、区ごとに差がある場合の合理性をどう整理しているのか、市民文化局長に見解を伺いました。
答弁を確認する
市は、各区の実情に応じて多様な市民参加が進められてきた経過があり、各区が必要な経費を積算し、局で内容を確認して予算措置をしていると説明。将来的には自主財源での運営が望ましいとしつつも、当面は透明性確保の観点から公費支援も必要であると答弁しました。
将来的な自主運営を見据えた市の支援スタンス

市(区)は、みやまえBASEが多様な主体をつなぐ「情報プラットフォーム」としての役割を意識して活動しているとの認識を示しました。一方で財政的支援については、スピンアウト企画に対しては地域資源や人材の紹介といった「橋渡し」の支援を中心としており、現時点では直接的な印刷費等の支援は行っていないと回答しました。
また、運営メンバーへの謝礼等についても、将来的には「自主財源による運営」が望ましいという考えに基づき、現在は必要に応じた一部経費の公費支援に留めているとした上で、引き続き持続可能な取組となるよう検証を進めていくと答弁しました。
現在の課題と「情報ハブ」の必要性

みやまえBASEには、つながりを求めて多くの市民が参加しており、そこから新たなプロジェクトも生まれています。
しかし、既存の助成制度や市民活動センターとの接続といった「情報プラットフォーム」としての機能はまだ十分ではありません。また、運営に関わる市民が完全な無償参加であることは、活動の継続性を考えた際に大きな負担となるリスクがあります。これらを「個人の思い」に頼るのではなく、制度として担保する仕組み作りが急務です。
要点まとめ
- 予算のあり方: 区ごとの実情に応じた配分だが、公平性と透明性の視点が重要
- 現場支援の課題: スピンアウト企画への実費支援や、立ち上げ支援の強化が必要
- 情報ハブ機能: 既存の支援制度と市民を繋ぐ窓口機能の強化
- 持続可能性: 市民の善意に依存しすぎない、有償ボランティア等の仕組み検討
最後に
市民の皆様の「地元を良くしたい」という熱意は宝です。その善意に過度に依存することなく、持続可能な運営ができる仕組みについて、今回の検証を踏まえた丁寧な見直しを強く要望しました。



