放課後等の居場所づくり事業の現状と、要支援家庭見守り体制強化事業の改善を求めました

子どもの育ちを地域全体で支えるため、放課後等の居場所づくり事業は非常に重要な役割を担っています。
本記事では、今年度の放課後等の居場所づくり事業における予算の内訳や、「要支援家庭見守り体制強化事業」の移管に伴う支援のあり方、そして「地域子ども・子育て活動支援助成事業」の運用改善について市へ行った質疑をご報告します。
放課後等の居場所づくり事業とは?
学童期・思春期の子どもたちに対し、地域における安全・安心な居場所を提供し、社会全体で子ども・若者を見守り育てる仕組みづくりを進めるための市の事業です。要支援家庭の見守りや、地域で活動する団体への助成などを柱として展開されています。
川崎市公式サイト:放課後等の子どもの居場所に関する今後の方向性課題・問題点の整理
放課後等の居場所づくり事業の執行および各種補助制度を巡り、以下の課題が挙げられます。
- 要支援家庭への直接的支援の縮小に対する懸念: 「要支援家庭見守り体制強化事業」の青少年支援室への全面移管に伴い、これまで実施要綱に定められていた食事の提供や生活・学習習慣の習得支援といった直接的な支援内容が削除され、虐待対策室にも残らない形となった。
- 助成事業の評価手法と柔軟性の課題: 「地域子ども・子育て活動支援助成事業」において、毎年度の実施報告書は交付額確定のための確認に留まっており、事業内容を評価する基準が設けられていない。また、新規事業と既存事業が同じ基準で審査されるなど、制度の柔軟性や活用しやすさに課題がある。
要支援家庭見守り体制強化事業の移管と今後の支援について

事業の移管に伴い、要支援家庭に対する食事提供や生活・学習習慣の習得支援等の直接的な支援内容が削除されたと聞く。移管後、こうした家庭への対応はどのように行われるのか。
答弁を確認する
地域団体等からの情報提供により区役所みまもり支援センターが把握した場合は、生活全般の状況を確認して活用できる制度につなぐほか、要保護児童対策地域協議会のネットワーク等も活用し、令和7年度以降も関係部署が連携して適切な支援を実施してまいります。
助成事業の評価と制度見直しについて

助成事業において実施後の事業評価基準がないことや、新規事業・既存事業が同条件で審査されることなど、制度の柔軟性に課題を感じる。今後の見解と対応を伺う。
答弁を確認する
本事業は地域で見守る仕組みづくりを担う団体を育成・支援するものであり、実施報告書は交付額確定のために求めているため事業評価基準の設定は難しいと考えています。一方、これまでも補助区分の見直し等を行ってきた経緯もあり、今後も放課後等の居場所づくりの推進に向け、事業効果の検証を行いながら適宜適切なタイミングで見直してまいります。
要点まとめ
- 部署間連携の徹底: 要支援家庭見守り体制強化事業の移管後においても、関係部署がしっかりと連携し、支援を必要とする家庭に対して適切な対応が途切れないようにする。
- 助成事業の効果検証と見直し: 「地域子ども・子育て活動支援助成事業」について、子どもの居場所づくりをさらに推進する観点から、引き続き事業効果の検証を行い、実情に応じた適切な見直しを検討する。
- 地域ネットワークの強化: 地域社会全体で子どもたちを見守る仕組みを広げ、支援が必要な子どもを適切に把握・つなぐことができる実効性のある制度設計を目指す。
最後に

要支援家庭への直接的な支援を定めるものがなくなることで、適切な支援が受けられない家庭が生じないよう、事業移管後も部署内の連携を徹底して行っていただくことを強く要望いたしました。
また、地域子ども・子育て活動支援助成事業についても、地域ネットワークを広げて子どもたちや支援が必要な家庭を適切に把握・支援につなげられるよう、より実効性のある制度設計へと見直していくことを求めてまいります。引き続き、子どもの居場所づくりと見守り体制の充実に注視してまいります。



