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高戸ともこ|川崎市議会議員(宮前区)公式サイト
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決算特別委員会文教分科会の教育委員会に関連する質問報告

2026 10/05
市政報告 決算特別委員会文教分科会
2026/09/302026/10/05

令和8年9月に、川崎市議会・決算特別委員会文教分科会が行われ、教育委員会に関連する2つのテーマについて質問を行いました。

  • 読書のまち・かわさき事業費について
  • 地域の寺子屋先生について

決算特別委員会は、市が前年度に執行した予算の使い方が適切であったかを検証する重要な場です。市民生活に直結するテーマを取り上げ、市の現状や課題を確認するとともに、今後の改善に向けて質疑を行いました。

目次

【学校図書館の環境整備】配架スペースの確保と学校司書の拡充を求めました

学校図書

子どもたちの豊かな心を育み、自ら学ぶ力を養う上で、学校図書館の環境整備や読書活動の充実は極めて重要な基盤です。

本記事では、学校図書館の図書標準の達成状況、予算執行における課題、高水準にある「不読率」の要因分析、そして学校司書の配置体制と図書環境の改善に向けた取り組みについて市へ行った質疑をご報告します。

課題・問題点の整理

学校図書館の環境や児童生徒の読書環境を巡り、以下の課題が挙げられます。

  • 図書標準の未達成と配架スペースの不足: 市内で小学校13校、中学校9校が図書標準を満たしておらず、その主な要因は校内の配架スペースの不足にある。図書購入費の予算を確保しても、置く場所がなければ蔵書の充実に結びつかない現状がある。
  • 図書購入費における不用額の発生: 当初予算を計上した一方で、スペースの不足や校舎改修工事に伴う図書館利用の停止などにより、小学校・中学校合わせて約1,400万円余の不用額が生じている。
  • 高水準な不読率とその要因分析の必要性: 本市の調査では学年が上がるにつれて不読率が高くなり、特に小学校6年生や中学校3年生で極めて高い水準にある。現状の把握に留まっており、具体的な要因分析や実態把握の手法が確立されていない。
  • 学校司書の配置時間の制限: 小学校の学校司書は全校配置されているものの、勤務時間は年間450時間以内(週10時間程度)にとどまっており、十分な業務や子どもと本をつなぐ役割を果たす上での拡充が求められている。

図書標準未達成の要因と配架スペースの確保について

高戸ともこ吹き出し

一部の学校で図書標準が未達成であり、児童生徒用図書費に不用額も生じている要因として配架スペースの不足が挙げられています。限られた施設内で今後どのように配架スペースを確保するのか見解をお伺いします。

答弁を確認する

図書標準の達成には配架スペースの確保が重要であるため、今後、学校と協議しながら、計画的な選書と廃棄の実施や、移動書架を活用するなどの対応をしてまいりたいと考えております。

不読率の要因把握と分析に向けた調査研究について

高戸ともこ吹き出し

本市の不読率は学年が上がるにつれて極めて高くなっているが、その要因について具体的な説明がありません。不読率が高い要因をどのように把握・分析していくのでしょうか。

答弁を確認する

児童生徒の読書習慣の形成に向け、具体的な実態把握や分析が行えるよう、その手法について、他都市の事例を参考としながら、調査研究してまいりたいと考えております。

意見・要望

図書購入費を確保しても、配架スペースがなければ蔵書の充実にはつながらず、学校司書の配置時間が限られていれば、本を子どもの読書や学びに十分につなげることもできません。図書、場所、人を一体として整備する視点が不可欠です。

不読率の要因を早急に分析し、その結果を図書環境の整備と学校司書の配置時間の拡充にしっかりとつなげるよう強く要望いたしました。子どもたちが本に親しめる環境づくりを引き続き求めてまいります。

関連資料一覧

学校図書館図書整備等5か年計画

学校図書館図書標準の達成、計画的な図書の更新、新聞の複数紙配備、学校司書の配置拡充が図られることを目的に、文部科学省では、第6次「学校図書館図書整備等5か年計画」を策定しています。

文部科学省:第6次「学校図書館図書整備等5か年計画」

学校図書館の市民利用

川崎市では、学校教育活動に支障のない範囲で、地域における身近な読書の場として、一部市立学校の図書室を地域住民に広く開放し、図書の貸出事業を行っています。各学校によって状況が異なりますので、下記ページよりご確認ください。

川崎市教育委員会:学校図書館の市民利用

市立学校における読書活動の充実に向けた基本的な考え方

川崎市では、令和8年3月30日に「市立学校における読書活動の充実に向けた基本的な考え方」を策定し、学校図書館の充実に向けた取組の推進に努めてまいります。

川崎市教育委員会:市立学校における読書活動の充実に向けた基本的な考え方(PDF)

【地域の寺子屋事業】全校開講に向けて、担い手の確保と持続可能な運営体制を求めました

寺子屋事業

地域全体で子どもたちの学びや体験を支える「地域の寺子屋事業」は、子どもたちの健やかな成長だけでなく、地域コミュニティとのつながりを育む上でも大変重要な役割を担っています。

本記事では、地域の寺子屋事業における執行状況や全校開講に向けた目標と実績の乖離、担い手となる「寺子屋先生」の確保・育成に向けた取り組みについて市へ行った質疑をご報告します。

課題・問題点の整理

地域の寺子屋事業の運営実態や執行状況を巡り、以下の課題が挙げられます。

  • 計画と実績の大きな乖離による不用額の発生: 「かわさき教育プラン」において全小中学校(166校)での開講を目標に掲げていたものの、令和7年度の開講実績は102校にとどまり、約6,218万円もの大きな不用額が生じた。
  • 担い手不足と運営体制の課題: 新規開講や既存の寺子屋の継続的な運営に不可欠な「寺子屋先生」等の地域人材が不足しており、高齢化等により担い手が減少している地域もある。
  • 養成講座の見直しとマッチングの実効性: 養成講座の開催回数を年間9期から5期へ見直したことについて、受講者個々のニーズ(寺子屋見学の増加など)に対応した工夫改善が図られているが、未配置者の解消や各寺子屋の状況に応じたきめ細かなマッチングが求められている。

全校開講の目標未達と不用額の要因について

高戸ともこ吹き出し

予算現額に対する執行率が約65%にとどまり、約6,218万円の不用額が生じた主な要因は何か。また、全校開講に向けた課題と現在の取組について教えてください。

答弁を確認する

166校の目標に対し102校の開講にとどまったことが主な要因です。新規開講には担い手の確保が課題であるため、地域に出向いた説明や広報展開に加え、寺子屋先生養成講座等の取り組みを進めているところです。

寺子屋先生養成講座の見直しと今年度の状況について

高戸ともこ吹き出し

担い手の裾野を広げる必要がある中で、養成講座の開催回数を年間9期から5期へ減らした理由と、今年度の募集定員・受講見込等の変化について伺います。

答弁を確認する

受講者のニーズに沿って希望する寺子屋への見学機会やその場でのマッチングを増やすため、年間5期へ見直しました。今年度は5期開催で150名程度を見込み、3期終了時点で約90名が受講し、出張型の養成講座等も組み合わせて現時点で111校が開講するなど、工夫改善の効果が出ております。

意見・要望

長年寺子屋に携わってきた方からは、高齢化等により担い手が大きく減少しているとの切実な声も寄せられています。166校での全校開講という目標を追うだけでなく、既存の寺子屋が持続的に運営できる体制となっているか、年齢構成や活動状況を丁寧に把握することが不可欠です。

人材が不足している寺子屋への優先的な紹介など実効性のあるマッチングを進めるとともに、地域と子どもたちのつながりを育む寺子屋事業の根幹を大切にしながら、持続可能な運営体制を構築していただくよう強く要望いたしました。

関連資料一覧

寺子屋事業をお手伝いいただける方、大募集中!

川崎市教育委員会では、地域の寺子屋事業にご協力いただける方を随時募集しています。子どもたちに豊かな学びや体験の機会を提供するため、放課後や土曜日の寺子屋先生、運営にご協力いただける方を募集しています。

川崎市教育委員会:寺子屋事業をお手伝いいただける方、大募集中!

寺子屋先生養成講座

寺子屋先生養成講座は、子どもたちの学習サポートや体験活動の指導・見守りを行うボランティア(寺子屋先生)を育成する講座です。地域全体で子どもを育む仕組みを作るため、川崎市教育委員会と川崎市生涯学習財団が連携して開催しています。

寺子屋先生養成講座|川崎市生涯学習財団

市政報告 決算特別委員会文教分科会

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