学校におけるいじめ早期発見のためのアンケートとSOSを逃さず察知する仕組みの強化

いじめや不登校などの課題に対し、子どもたちが発する小さなサイン(SOS)を見逃さず、迅速に受け止められる環境を整えることは極めて重要です。
本記事では、学校におけるいじめ早期発見のためのアンケートの現状や、GIGA端末を活用した「かわさき共生・共育プログラム」の効果測定、そして保護者アンケートの在り方について市へ行った質疑をご報告します。
学校いじめ防止基本方針
国の「いじめ防止対策推進法」に基づき、いじめの防止や早期発見等のために各学校が毎年策定・更新している基本方針です。この方針の中では、定期的な学校生活アンケート実施などによる実態把握が重要な施策として位置づけられています。
川崎市:川崎市いじめ防止基本方針課題・問題点の整理
子どもたちのSOSをキャッチするための各種アンケートや調査を巡り、以下の課題が挙げられます。
- 学校生活アンケートの設問に関する把握状況: 各学校で実施されるいじめ早期発見のための「学校生活アンケート」について、教育委員会事務局は実施時期や回数は把握しているものの、個々の設問内容の確認までは行っていない現状がある。
- 保護者アンケートの回答方法に関する課題: 保護者から「記名式のため意見が書きづらい」との声が寄せられており、より本音を届けやすい柔軟な手法の検討が求められている。
学校生活アンケートの設問内容の把握と今後の対応

いじめ早期発見のための学校生活アンケートについて、子どもたちがSOSを出せる環境が変わる重要な設問内容を教育委員会が把握していないのは問題点ではないか。今後の対応はどうか。
答弁を確認する
実施時期や回数は把握しつつ、設問はハンドブック等を参考に各学校が実態に応じて作成している。今後は全市の児童生徒指導連絡会議においてアンケート項目の検討や結果の活用方法等の意見交換を行い、より効果的な実施に向け取り組んでまいります。
かわさき共生・共育プログラムの効果測定の活用について

今年度より拡充された「かわさき共生・共育プログラム」の効果測定(抑うつ傾向やストレス反応を測る新規項目の追加やGIGA端末での集計)の実施状況と今後の展開はどうか。
答弁を確認する
年3回程度を目安に全市立学校で実施しており、教員が「内面が満たされていない状態」などに気付くことで早期発見・早期対応につながっている。今後は研修会等を通じて好事例を周知し、より効果的な実施・活用に向けて取り組んでまいります。
要点まとめ
- 効果的なアンケートの実施に向けた連携: 全市の児童生徒指導連絡会議等を通じ、学校生活アンケートの項目や結果の活用方法について意見交換を行い、質的向上を図る。
- GIGA端末を活用した多面的把握の充実: 「かわさき共生・共育プログラム」の効果測定と学校生活アンケートなどの手法を併用・補完し、教職員全体で見守る体制づくりを推進する。
- 保護者の声が届きやすい環境の確保: 学校運営に関する保護者アンケートについて、目的に応じた記名・無記名の選択など、より柔軟な対応を促す。
最後に
子どもたちが発するSOSをより一層キャッチしやすい環境を整備するため、引き続き注視してまいります。また、学校に対する保護者アンケートについても、意見がより書きやすくなるよう、記名の有無の選択制など柔軟な取組が進むよう求めてまいります。
関連資料一覧
いじめについての相談
川崎市の子ども(18歳以下)を対象とした、いじめに関する相談窓口を紹介するページでは、学校の先生やスクールカウンセラーのほか、教育委員会の「ダイヤルSOS」や24時間対応の相談窓口など、電話で相談できる連絡先と受付時間が一覧で掲載されています。
学校での悩みについての相談
川崎市の子どもたちが「学校での悩み」を相談できる窓口をまとめたページでは、友だち関係、先生とのこと、勉強、進路、さらには体罰に関することまで、学校生活でのさまざまな不安や悩みについて相談できる場所を紹介しています。



