【令和6年第4回定例会】子どもの遊び場を安全に!富士見公園のインクルーシブ遊具導入について

10月にリニューアルオープンした富士見公園には、障害の有無にかかわらず楽しめる「インクルーシブ遊具」が導入されました。休日には多くの子どもたちで賑わっていますが、現場では「遊具が危険な状態になっている」「使い方がわからない」といった声も上がっています。せっかくの新しい取り組みを、形だけで終わらせない。真に安全でインクルーシブな公園にするための質疑を行いました。
富士見公園の現状と浮き彫りになった課題

インクルーシブ遊具の選定にあたっては、支援学校などへのニーズ調査を経て「幅広い年齢層が安心して利用できること」を重視したとされています。しかし、実際に設置された遊具を確認すると、いくつかの懸念点が浮かび上がりました。
- 対象年齢の偏り:多くの遊具が「6歳まで」を対象としており、7歳以上の児童が楽しめる遊具が少ない。
- 管理の課題: 斜面を利用したロープ遊具が、想定外の利用による芝生の損傷で、オープン直後から使用禁止となっている。
- 安全性の不安: 車椅子のまま利用できる回転遊具において、過剰な人数での利用や、スピードの出しすぎによる危険性が指摘されている。
一目でわかる周知が不可欠

車椅子のまま楽しめる回転遊具は非常に人気ですが、実際に私が現地で確認したところ、驚くほどの速さで回転していました。休日には10人以上の子どもたちが一斉に乗ることもあり、「ポールに頭をぶつけた」という事故に近い声も届いています。
答弁を確認する
市は、この遊具は「反射神経やバランス能力を育むもの」であり、3歳から6歳までを対象に、保護者の監視下で利用するよう表示しているため、ルールに沿って安全に利用してほしいと回答しました。

高戸の視点
シール一枚で命が守れるのか?
市は「表示している」と言いますが、実際には遊具に小さなシールが1枚貼ってあるだけです。遊具が回転してしまえば文字を読むことは不可能です。また、どこからでも乗り込める構造ゆえに、多方向から子どもが飛び込むリスクもあります。「ルールを守れ」と市民に委ねるだけでなく、物理的な安全対策や、一目でわかる周知が不可欠であると厳しく指摘しました。
解決策の提案:世田谷区や生田の事例に学ぶ
そこで私は、他自治体や市内の先進的な事例をもとに、具体的な改善策を提案しました。
- 安全柵の設置: 日本で初めて本格導入した世田谷区の砧(きぬた)公園では、回転遊具に安全柵を設け、入り口を限定することで順番待ちを促し、衝突を防いでいます。
- 「見える化」された看板: 市内の「Ankerフロンタウン生田」では、遊具ごとに大きな看板で、対象年齢や注意事項、設置目的が分かりやすく掲示されています。
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安全柵については、柵自体への衝突リスクもあるため、他公園の事例を見ながら慎重に検討すると回答。一方で、看板設置については、「現在の利用状況を踏まえ、より分かりやすく設置目的とルールを周知する必要がある」とし、遊具ごとの看板設置に向けて事業者と調整することを約束しました。

まとめ:ルールが伝わってこそ、自由な遊び場に
今回の質疑を通じて、富士見公園の各遊具への「ルール看板」設置という具体的で前向きな答弁をいただくことができました。「インクルーシブ」という言葉が独り歩きするのではなく、障害のある子もない子も、親も子も、みんなが安心して笑顔になれる公園づくり。今回の実績を第一歩として、川崎の公園文化のアップデートをこれからも加速させてまいります。



