市立学校の安全対策について【令和7年第2回定例会一般質問のご報告】

  • 投稿の最終変更日:2025/06/24

【高戸質問】
市立学校の安全対策について伺ってまいります。
大阪教育大学附属池田小学校に刃物を持った男が侵入し、8人の児童が命を奪われた事件から、今月で24年が経過しました。2年前には埼玉県の中学校で侵入した少年による切りつけ事件が発生し、さらに先日も、東京都立川市の小学校に男2人が侵入し、校内で暴れるという事案が発生するなど、年月が経ってもなお、学校に不審者が侵入し児童生徒や教職員が被害を受ける事件が後を絶ちません。
こうした背景を踏まえ、市内の小中学校等では、不審者対応について施設としてどのような対策がとられているのか、現状を伺います。

【教育次長答弁】
学校の安全対策についての御質問でございますが、小学校と特別支援学校につきましては、防犯カメラに加え、画像で訪問者を認識できるインターホン付の電磁石錠等を全校に設置しております。
また、中学校につきましては、防犯カメラを24校に、電磁石錠等を8校に、高等学校につきましては、防犯カメラを4校に設置しているところでございます。


【高戸質問】
学校における不審者侵入対策としては、防犯カメラの設置が順次進められており、市内全校への設置が予定されていると承知しています。
一方で、出入口のオートロック化に関わる電磁石錠の設置状況については、小学校では全校に整備されているものの、中学校ではわずか約15%、高校ではゼロという非常に低い整備率となっています。
防犯カメラの設置は、不審者に対する抑止効果が期待されるとともに、万が一の際には事後の状況確認にも有効ですが、そもそも不審者を校内に侵入させないことこそが最も重要な安全対策です。
中学校や高校においても、児童・生徒の安心安全を守るため、電磁石錠の設置が必要ではないかと考えますが、本市の認識と今後の整備方針や見通しについて伺います。

【教育次長答弁】
学校の安全対策についての質問でございますが、児童生徒の安全確保を図ることは重要であると認識していることから、現在、防犯カメラの設置を優先し、全校設置に向けて計画的に取り組んでいるところであり、電磁石錠等の設置につきましては、今後、未設置校の要望等を確認してまいります。

小学校から中学校へ進学した際に、「中学校には電磁石錠が設置されておらず不安」という保護者の声も実際に届いております。
児童生徒の安全確保の観点から、電磁石錠の未設置校における要望の把握を早急に進めていただくとともに、設置に向けた検討を速やかに開始されるよう、強く要望いたしました。

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