【こどもの転落事故防止】注意喚起を!窓やベランダの安全対策を強化します

窓やベランダからの子どもの転落事故は、一瞬の油断で命に関わる重大な事態を招きます。「まさか自分の子に限って」という思い込みを排し、未然に防ぐための環境づくりが必要です。
本記事では、家庭内での転落事故を防ぐための啓発強化と、補助錠配布などの実践的な対策について市へ行った質疑をご報告します。
事故等原因調査:転落事故の現状

(住宅の窓及びベランダからの子どもの転落事故に係る事故等原因調査について)
消費者安全調査委員会の経過報告によると、窓やベランダからの転落事故は決して他人事ではありません。
- 過去31年間の死亡事故:1993年から2023年までの31年間で、9歳以下の子どもが住宅から転落して亡くなった事故は170件に上ります。
- 事故の傾向:死亡事故の箇所は「窓」と「ベランダ」が圧倒的に多く、特に「幼児期」に集中しています。また、事故の半数以上は「親が在宅中」に発生しているという事実があります。
既存の啓発媒体における転落防止策の周知

消費者安全調査委員会の報告でも転落事故は大きな課題となっています。「こんにちは赤ちゃん」訪問時に配布する冊子や両親学級のテキストにおいて、窓やベランダからの転落事故防止策や注意喚起をしっかりと盛り込むべきではないか。
答弁を確認する
これまで母子健康手帳や両親学級のテキスト等を活用し、家庭内で起こりやすい事故の周知を行ってまいりました。転落事故の発生状況を重く受け止め、今後、既存の冊子やテキストへの盛り込みを含め、より効果的な周知・注意喚起に取り組んでまいります。
赤ちゃん訪問とは?
川崎市では、生後4か月までのすべての乳児家庭を対象に「新生児訪問」または「こんにちは赤ちゃん訪問」を実施しています。訪問員が自宅を訪れ、赤ちゃんの体重測定や母子の健康状態の確認、予防接種や地域の子育て支援情報に関する案内を行うサービスです。
川崎市公式サイト:赤ちゃん訪問補助錠配布等の実践的な取り組みについて

他都市では補助錠の配布(窓対策)など、子どもの転落を未然に防ぐための直接的な取り組みが行われている。本市においても、こうした転落防止のための環境づくりにつながる取り組みを検討すべきではないか。
答弁を確認する
助錠の配布等は、保護者への注意喚起やリスクを減らす環境づくりにつながるものと認識しています。現時点で配布等の具体的な予定はございませんが、他都市の事例も参考にしながら、より効果的な啓発方法について検討を続けてまいります。
要点まとめ
- プッシュ型周知の導入: 「かわさき子育てアプリ」を活用し、子どもの年齢や発達に応じた転落事故予防の通知を開始する。
- 啓発内容の改善: 両親学級テキスト等において、換気の重要性のみならず、同時に窓の安全対策(補助錠の設置等)に関する注意喚起を徹底する。
- 他都市事例の研究: 補助錠配布などの先駆的な取り組みを参考に、事故予防に直結する効果的な啓発方法の検討を継続する。

まとめと要望

子どもは予測不可能な行動をとります。特に窓やベランダは、親が在宅中であっても一瞬の隙に重大な事故につながる場所です。
今回、子育てアプリを通じた効果的な周知という前向きな回答を得ることができました。これに加え、補助錠の配布といった環境整備についても、引き続き市として検討を進めていただくよう強く要望いたしました。悲しい事故が一件も起きないよう、今後も啓発の充実に全力で取り組んでまいります。
関連資料一覧
かわさき子育てアプリ
川崎市が提供するスマートフォン向け「かわさき子育てアプリ すくすく」は、妊娠・出産から育児期までを一貫してサポートするための便利なデジタルツールです。妊娠・出産~子育て期に行う手続きや、子育てに役立つイベントなどの申込の機能があります。
こんにちは赤ちゃん訪問
子育て家庭と地域とのつながりをつくるため、区役所地域支援課が主催する研修を受けた地域の方が訪問員として伺い、身近な子育て支援情報等をお届けするものです。玄関先で短時間の訪問となります。訪問は概ね生後4か月以内に伺います。



