【特別支援学校の防災】「指定避難所」でなくても命は守る!インフラ整備とトイレ備蓄を強く求めました

災害時、学校にいる子どもたちの安全を守ることは行政の最優先事項です。しかし、市立の特別支援学校の中には「指定避難所」ではないという理由で、インフラ整備が後手に回っている施設があることが判明しました。
本記事では、避難所に指定されていない特別支援学校における災害対策の現状と、子どもたちの命を守るためのインフラ整備について市へ行った質疑をご報告します。
川崎市の指定避難所とは?
災害により自宅での生活が困難になった市民が、一時的に避難生活を送る場所として市が指定する施設です。小・中学校などの公共施設が中心で、防災備蓄倉庫や緊急用トイレ、非常用電源などのインフラが整備されています。
川崎市公式サイト:指定避難所一覧(R7.4.1時点/pdf)課題・問題点の整理

避難所に指定されていない特別支援学校(中央支援学校・田島支援学校)には、以下の課題があることが明らかになりました。
- 福祉避難所としての役割: 福祉避難所として指定されているにもかかわらず、学校内で一定期間過ごすためのインフラ(特にトイレや生活用水)が不十分である。
- インフラの整備格差: 水道管路の耐震化が未完了であり、マンホールトイレ設置検討の対象からも外れている。
- 備蓄の不足: 避難所ではないため、携帯トイレの備蓄倉庫自体が整備されておらず、現状では最低限の備蓄すらない状況。
電源・水道等のインフラ整備状況について

避難所指定の有無にかかわらず、児童生徒が在校中に被災すれば校内で一定期間過ごすことになります。医療用電源や水道管の耐震化、トイレ環境などのインフラ整備状況はどうなっているのか質問しました。
答弁を確認する
医療用・非常用電源については指定避難所と同様の自家発電設備を整備済みです。一方で、水道管路の耐震化については供給ルートの一部が未完了の状況です。マンホールトイレの設置についても、現状では指定避難所を優先する方針となっております。
今後の安全確保と備蓄のあり方について

携帯トイレすら整備されていない現状は、安全対策について十分に議論されてこなかったと考えざるを得ません。避難所指定の有無で子どもの安全が左右されてはならず、最低限のインフラ整備が不可欠です。市長としての見解と今後の方針を伺います。
答弁を確認する
災害時に児童生徒を一時保護する重要性は認識しております。今年度中に全ての特別支援学校へ携帯トイレを配備するとともに、既存の食料・飲料水備蓄と合わせ、今後も児童生徒の安全確保に努めてまいります。
まとめと要望

災害発生時、特別支援学校の児童生徒は、保護者による引き取りまで校内で過ごす時間が長くなる可能性が高いという現実があります。「指定避難所ではないから整備が不十分」という事態は、子どもの命を守る観点から決してあってはなりません。
市長から「今年度中に携帯トイレを配備する」という前向きな方針を引き出しましたが、生活用水の不足など、課題はまだ残っています。今後も、すべての学校が等しく安全な避難・滞在場所となるよう、インフラの質的向上を求めてまいります。
関連資料一覧
ガイドマップかわさき
川崎市が提供するオンライン地図サービスです。洪水ハザードマップ(想定浸水区域)や土砂災害警戒区域、津波浸水想定区域などの防災情報を地図上で確認できます。自宅周辺や通学路におけるリスクを事前に把握し、最寄りの指定避難所を探すためのツールとして、日頃の備えや防災訓練にご活用ください。
かわさき防災アプリ
防災無線放送内容や、緊急情報の各種災害情報をリアルタイムに受信でき、発令中の避難情報や避難所情報(開設・混雑)を地図で確認できます。また、地図上で、ハザードマップを確認できるほか、災害に備えるさまざまな情報を調べることができます。
川崎市防災ポータルサイト
台風や大雨といった災害発生時に、気象警報や避難指示の発令状況、避難所の開設・混雑状況などの緊急情報を市民へいち早く届けるための総合窓口サイトです。有事の際でも迅速に最新の対応状況を確認できるよう情報が集約されています。



