年間約9,400万円の保護者負担を軽減へ!委託炊飯から自校炊飯への早急な移行を求めました

学校給食において、安全でおいしい食事を子どもたちに提供することは大変重要です。しかし現在、一部の小学校では自校での炊飯ができず、外部の民間事業者へ委託する「委託炊飯」が続いています。制度開始から40年以上が経過する中、この委託炊飯をめぐる「保護者負担」の実態や、自校炊飯への移行スピードについて市へ質疑を行いました。
米飯の「委託炊飯」とは?
小学校の給食で米飯が導入された昭和59年以降、校内に十分な炊飯設備やスペースがない学校に対し、民間事業者にお米の炊飯を委託して学校へ配送する仕組みです。これに対し、学校内の給食室で米を炊く方式を「自校炊飯」と呼びます。
米飯委託炊飯の継続に伴う課題・問題点

米飯委託炊飯の継続に伴い、保護者負担や移行体制において以下の課題た問題点が存在しています。
- 保護者負担の偏りと給食の質への影響:児童1人当たりの米の価格は自校炊飯と委託炊飯で異なり、生じる「委託加工賃」の年間約9,400万円もの膨大な費用が、市費ではなくすべて給食費(保護者負担)で賄われている。この加工賃の存在が、結果として給食の「質」に少なからず影響を及ぼしている。
- 移行に向けた協議の遅れ:10月の給食室増築工事完了により炊飯設備が設置されることが決まっていながら、給食調理等の委託事業者との協議が現時点で進んでおらず、対応が後手に回っている。
- 漸進的な対応の限界:委託炊飯校が約50校から26校へ減少するまでに40年以上を要しており、給食室の増築のみに頼る時間のかかった対応では限界がある。
高津小学校の給食室増築と事業者協議について

本年10月に給食室の増築工事が完了し炊飯設備が設置される高津小学校において、給食調理等の委託事業者や炊飯委託事業者との協議が遅れているのではないか。今後の移行に向けた進捗を伺う。
答弁を確認する
高津小学校においては、10月の工事完了後に移転準備が整い次第供用を開始し、自校炊飯への移行に向けた給食調理等業務委託事業者との協議を進めてまいります。また、炊飯委託事業者との間でも、移行に向けた事前協議を適時適切に行ってまいります。
残る委託炊飯校における今後の移行方針について

高津小以外の残る25校の委託炊飯校について、自校炊飯へ移行するための今後の検討方針はどうなっているか。
答弁を確認する
今後につきましては、給食室の増改築等の機会を捉え、給食調理等業務委託事業者や炊飯委託事業者など、様々な関係者との協議を丁寧に進めながら、計画的に取り組んでまいります。
要点まとめ
- 実態の把握と適正化: 委託炊飯に要する多額の加工賃が保護者負担となっている現状を踏まえ、給食の質の維持・向上につなげる。
- 高津小学校の速やかな移行: 10月の給食室増築工事完了を見据え、関係事業者との協議を早急に進めて自校炊飯へ切り替える。
- 計画的な移行検討: 高津小以外の25校についても、給食室の増改築等の機会を捉え、関係者との協議を通じて計画的に自校炊飯への移行を検討する。
まとめと要望

給食費は保護者の皆様からお預かりした大切な財源であり、子どもたちの給食の「質」を守るために使われるべきものです。
給食室の増築に多額の予算と時間がかかることは理解しておりますが、50校から26校へ減るまでに40年以上を要したこれまでのペースでは、漸進的な対応の限界と言わざるを得ません。給食室の増築だけに頼るのではなく、他の方策も含めて早急に検討・対応を進めていただくよう強く要望いたしました。今後も子どもたちの健やかな学校生活と給食環境の向上を見守ってまいります。












