中学校入学にあたって必要となる「標準服」。
3年間着用するとはいえ、決して安くない買い物です。価格について調査したところ、市内の中学校では標準服の価格に最大14,000円の差があることがわかりました。就学援助を受けて入学するご家庭にとっては、同じ支給額でも、通う学校によって標準服にかかる費用が異なるため、学用品などに充てられる金額に大きな差が出てしまいます。こうした実態を受けて、議会でこの問題を取り上げました。
【高戸質問】
13款3項2目教育振興費の内、就学援助費について、教育次長に伺います。
本市の中学校では、各校ごとに異なるデザインの標準服が採用されており、指定の小売店等で購入することとなっています。そのため、学校ごとに制服の価格に差が生じていると仄聞します。市内で最も安価なものと高価なものの差はどのくらいあるのか、伺います。
【教育次長答弁】
市立中学校の標準服についての御質問でございますが、標準服の価格につきましては、最も任額なもので約3万1,000円、最も高額なもので約4万5,000円、その差は約1万4,000円となっております。市内中学校の標準服の価格は、最低31,000円、最高45,000円であり、その差は14,000円とのご答弁でした。
【高戸質問】
中学校入学時には、多くの費用が必要となります。例えば、標準服のほかにも、体操服、上履き、運動靴、通学カバン、学用品などが挙げられます。本市では、経済的に困難な家庭に対し、就学援助制度の新入学児童生徒学用品費として63,000円を支給しています。しかし、学校ごとに標準服の価格差があるため、同じ支給額であっても、実際の負担感に違いが生じていると考えます。この現状について、本市の見解を伺います。
【教育次長答弁】
就学援助費についての御質問でございますが、本市の就学援助制度における和6年度の新入学児童生徒学用品費の単価につきましては、文部科学省から示された要保護児童生徒援助費補助金における予算単価と同額としておりますが、標準服の価格の差は、各学校が特色の一つとして、生徒などの声も取り入れながら、素材やデザイン等を選択していることによるものであると認識しております。
【高戸質問】
就学援助金として 63,000 円を受け取ったとしても、例えばA校に通うご家庭は標準服購入後に約 32,000 円が残り他の学用品に充てることが出来ます。一方で、B校に通うご家庭は標準服購入後の残金が18,000 円となり、学校ごとに実質的な負担額に差が生じています。この状況に対し、不公平感を感じる家庭もいると仄聞しますが、本市の見解を伺います。
【教育次長答弁】
就学援助費についての御質問でございますが市立中学校の標準服につきましては、学校ごとに指定しているため、価格に差が生じていることは認識しておりますが、学校への所属意識を高め、世代を超えた地域とのつながりをつくる側面もございますので、こうした観点も考慮しつつ、判断されるものと考えております。
【高戸質問】
他都市事例です。制服の仕様の違いから学校間で制服の価格差が生じていること、近年活発になっているリユースの面でも学校の規模の違いから流通する量に差があることなどの課題を解消するため、市内で統一したデザインの標準服、いわゆる「市内共通標準服」を導入し、襟章やリボン、ネクタイで学校ごとの特色を出す自治体が増えてきています。例えば、神戸市では来年度から市内共通の「神戸モデル標準服」を開始し、現在の標準服を活かしながら希望する生徒は共通標準服を着用出来るようになります。また、福岡県太宰府市では共通標準服を導入後「制服リレー活動」として、市全体でリユース活動を実施し、標準服の再利用を市内全域で促進する取り組みが行われています。本市においても、価格とリユースの観点から、他都市の動向を踏まえて制服の在り方について検討すべきと考えますが、見解を伺います。
【教育次長答弁】
標準服についての御質問でございますが、標準服につきましては、保護者同士のつながりやPTA活動等において、希望する保護者や生徒に無償若しくは安価で提供されるなど、リユースが行われているところでございますが、こうした取組は、保護者の負担軽減につながるとともに、標準服の有効利用が図られるなど、持続可能な社会の実現等にもつながるものと認識しておりますので、今後、他都市の動向等を情報収集してまいります。
制服の価格差が最大14,000円あり、小規模校ではお下がりを受け取りにくいなど、居住地域によって負担に差が生じているのが現状です。課題の解決に向けて、他都市の事例調査を含めた検討を進めていただくよう意見要望しました。